レター

過去のレターを（一部）再掲しています。

令和7（2025）年10月

• 10月8日
  • 建設工事と契約
    • 工事関係の契約を検討することが度々ある中、元京都大学教授・古阪秀三先生の「ずるい発注者」という考え方に触れ、はっとしました。古坂先生のお作りになる約款は、そのような問題意識の中で、慎重に、長い時間と莫大な熱意をかけて作り上げられたものなのだ、ということを、恥ずかしながら、自覚したばかりです。私は、工事とは縁遠い業界から移入してきた者ですが、今後は、受託側の勉強会等へ参加するなどして、工事契約に秘められた関係者の思いを探求し、共有していきたいと考えています。
    • 日々ビジネスの中で次々事件を処理しようとすると、社会構造的な問題への意識が薄らぐ瞬間が、残念ながら、あるのかもしれません。依頼者を「ずるい発注者」におとしめてしまうことがないよう、私が注意深くなり、自らと依頼者とが、より公正な、社会の一員となれるよう、努力しなければと意識を新たにする寒露の日です。